child+


誰も守ってはくれなかった
「私が守らなければ」
言い聞かせてきた
そんな子供の頃

振り返ると 
さりげない笑顔と
何の気なしの
優しさがあふれていて

寄りかかることすら
出来なかった私を

守ってくれた 笑顔があった
何も出来ないのに
何も 役には立たない私を

意地を張った
プライドすらも 
笑うことすらせずに
包み込んで

今も、おぼえている

忘れることなんてない

幼い私の後姿
どこまでも暖かな
まなざし こえ えがお

みんな

やっと少し 空が見えたよ


大人にはなりきれない
そんな私だけれど


きっと今も 
守られている

知っているんだ

歪み

空は こんなにも

 青く 高いのに

降り積もるもの

もういちど

空を飛べたなら

教えてくれたこと

毒のある林檎を食べてはいけないよ

それは禁断の果実なのだから

結末はあなたにも想像できるでしょう?

エデンの園 

定められた罪に 産み落とされた、そのときから

どうか あさましき饒舌な痛みを
 
             取り去ってください

落ち葉

若葉はまた 来年も

言葉にしないこと

そらがあおいのは何故だろう。

青、蒼、藍。

母が子を抱くとき、父が子を包むとき、
その両の目に光るもの

私は見失っていなかったか?



ごめんなさい

ありがとう

みらいのぼくへ

みらいのぼくへ

ともだちはたくさんいますか?
まいにち わらっていますか?
つよくいきていますか?
なにを、していますか?

賢くなくていい、飾らなくていい、
ありのままのあなたで。

砂時計

あの日より

未来にかえりたい

真実が 分からない
ただ うけいれるしかない
我々は 生きることを
生として 
唯一の正として
望まれているのだから

見わたせば 空は青く
世界はいまも、ここに

私を愛したひとに
愛はなかった

私が愛したひとは
実体のない人だった

色彩の心理

ひとつ 
呼吸をする

胸の隙間から 
こぼれるように

思い出が 
糸のように、
足元に すら

 動けない  

蜘蛛の糸?
悪魔の鎖?
千切れそう
でも
振りほどけない

一筋の
銀の糸に
ことばにできない
願い を


泣き顔を忘れた君は
遠く 蒼い空を
今も見ているか
透明な
あの
抜けるような
青い空

決して色あせる事のない
あの透明な
世界の全てを映す

鮮烈な 
  ひかり を

魅惑


なぜ人は
悲しい歌ばかり
詠うのだろう

あなたの愛する
その人 こそ が

あなたの その人の

愛する 魔物 で
 あるかもしれないのに

愛しすぎる
    魔物 で あるかも
    しれないのに

愛すべき 憎むべき  

悪魔
    
        (─恋人たち。)

永久の欠片

そうして彼は彼女を知る。
彼女は彼をはじめて知る。
そのときはじめて互いに出会う。
かくて汝は己が知る。

永遠に続く長い道。
祝福された、清き道。

愛の解釈はみな一様ではないらしい。

私にも、分からない。

火の鳥

愛したひとを忘れない。
愛されたことを忘れない。

共にすごした時を忘れない。

永遠はこの胸に宿り、
鮮やかに咲き誇る。

私を忘れない。
あなたを忘れない。

時が色褪せてなお、脈動する。
あの紅い鳥のように。

紅蓮の羽一枚、この胸の奥。

火の粉よ、共にあれ
己が胸に。

永遠は咲き誇る。


この宇宙のもと。
鮮やかに。

片道切符

もう一度生きてみないか

片道切符しかない?

ならば歩いていこうじゃないか

向かってみようよ

遠景のその向こうまで

風の子守唄

真実とは揺らがぬもの。

誰がそう定義したのだろう。

いつまでも色褪せぬ永遠を

たなびく風に祈りを込めて

時は移ろう

季節は巡る

残された私は

風に揺れる

貴方の幻影を

追うばかり



世界

自分を認め、愛することだ。
───────────
すべての現実を、
      ありのままに、
          受け入れることだ。


物事はそこからはじまる。
        色濃い色彩の
         リアリティ。

       この世界は美しく

だれもがおなじように
      またちがうように
           美しく、
         尊い。

素晴らしい、世界。

───────────
繊細で、ダイナミックで
      壮大で。
   

エゴイズム

他人を傷つけ、見下すことで、
         傷は癒えたの
            だろうか。

より深い、心の闇に
          沈んでいった
               だけ。

罪責感。 歪んだ自己像。

知る由もない。

もはや知るよしも ない。

他人を傷つけ、
     おしのけ、
       あざわらうことで

己の価値は高いと、
          錯覚する。

誇大妄想、 ふくれあがる
       自己。

現実からの、遊離。


誘い

遠く記憶をさかのぼる

貴方には、
見えましょうか

あのいつの日かの─


懐かしい香り
ひかりを集めた、郷愁の─




ことばのせかい

言葉は世界(であり思想)を作るが
言葉で伝わることが全てだろうか。

言葉。

面白いツールだ。

記号であり、情報の伝達を担うものであり、
思想を形成する。
 伝える、考える。

言葉で全てが分かるというの?

たとえば一人のヒトとして、やはり良くも悪くも、
全体の一部に過ぎないよね。

それで判断できるのでしょうか。

言葉は無力であり
言葉は強い。

有用でありながら、使い方を間違えるとおそろしい道具。

言葉って毒にも薬にも、武器にもなる。
麻薬にも。

私の愚かさ。

夢を見ていたよ。

愚かな、だけどとびきり甘い、やさしい夢。

リアリティに触れるって何だと思う?

今この画面に表示される文字も、リアリティの一部。

あなたの現実であり、あなたの認知。

その認知も、あなたの意思だけで、そうなったわけではないでしょう。

この文章も、椅子も、本も、誰も。
たとえば私という存在も。


創作物に、意味あるものや意味のないもの、何かをみる、あなた。

青い鳥

夢をみていたかった
遠い昔に置き去りにした
可愛そうな女の子はそのままに

大人にならないといけない
必死で追いかけても
届く事のない青い鳥

夢をみていたかった
全てを覆い 
自分にさえ目隠しを

不思議なものね
真実さえみようとはしないで
盲目のこの瞳で
何が理解できたというのかしら
何を守れたというのかしら

美しい人

深い海のそこはひんやりと暗く
手を伸ばすその矢先に 
水面は遠くへと逃げてゆく

泡が連なって水面へと上り行くその光景を
私はずっと眺めていた

つかめないその涼しげな風や
生命の息吹そのものの陽の恵みは
見えないその先で青く瑞々しく
今もめぐり来る季節を謳い
花や小鳥と戯れる

 空は何故青いのか 

そんなありふれた疑問を投げかける人は無く
巡る歳月を数える事すら忘れかけたころ

ふと気が付けば己の姿さえかき消され
形さえ無くし存在の記憶だけが深海の底を泳ぎ回る

青い栗色の髪の少女が、語り部に呟く
「年を経たその魚はもう目が見えないの」

 泡となって消える人魚ように
 省みて空に焦がれればいい
 泡を吐くだけの魚に何の価値が在るというのか
 天に託した願いは 遙か彼方
 命を燃やし仰いだ空に
 愛しい人の声が響く

赤銅色の鎖など
もともと何の意味も無い

遙かな大地へ望みを馳せ
空へと放ったかの人魚の声は 
海に溶けゆき


水面が 静かに煌いていた。


                  ─ 喪失と再生の祈り
                           尊厳に捧ぐ

美しい人

饒舌な記憶。

長い沈黙の後
頬を染めた沈黙が
同じぬくもりで冷えてゆく

輪廻

温もりが 焼け付いた喉を
締め付ける

手の中の光が囁けば
空の下、幾千の瞬きが
時の彼方へ誘って

幾千幾万 
彩る星は 唄い 
暁の夜空を駆け

太古の昔より流れくる奔流
遡れば
幾億の願いが 
出でし姿の 
 そのままに
 

偽善

偽り 偽善
お約束の
抜け殻の。

行き場を求め 彷徨い
透明な瞳

そらのいろ

芳香

風薫る
 
天上の賛歌
 
天蓋の彼方
 零れる雫
 
ひろげ
のばす

 さら さら
     
  ここにも
   そこにも

 道端に 
 ガラスの向こうへ。

          ─ ご覧
   夜露を宿し



 ほころぶわ

幻想

曖昧な視線のその先を辿れば
流れる指先が空をなぞって

笑みがこぼれる その口元

空はきっと青くも瞬きもせず
ただそこに在るだけだというのに
瞳に宿る光は 星か炎か
それとも僕の想像か
イマジネーションと現実の境は何時も曖昧で 
もてあます感情に 何時だって玩ばれる


                      (仮)幻想

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−蛍−

ふと、手を伸ばし 
もう届かぬ指先を 握り締める

触れてしまえば 壊れてしまいそう
繊細な光は 
すうっと
音もなく 夜闇へと 

この小さな光の儚さを
愛でる貴方が 好きでした

静かな川縁に 幾つかの光
揺らぐ水面は光を反射し 
幾万の、夢を、見せる

生命の歌
一瞬のきらめきと
灼熱の季節
刹那に封じ込める、永久

夜風がひんやりと香ります
幾千の輝きに 見惚れていると
何故だか
光が、滲むのです

なぜなのでしょう

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