微笑みで塗り重ねる記憶

遠い現実

雪解けは やがて

          柔らかく

怖ろしくても

振り向かない

勇気も必要だ

  夢と 現在と現実

未来さえあれば 

充分でしょう

この手は、届くわ

月花

夜半の月

滲む光りが 遠く

      霞んでいる


 綻びはきっとひとつじゃない

    いつからこうなってしまったのか

 時間を過去に戻せたらなら

 なんて都合のいい感傷に浸る

 それもひとりなら

 許されるけど


闇を喰らったからこそに

  見える光はあるのだろうか




それで幸せに

なれるというのなら

何度でも

 枕を濡らすよ





根無し草、何が悪かろうか

飾る切花 刹那の美なく

ただ人の心に訴える

安らぎと、至福


彼らの息吹 忘るるなかれ

この一瞬を謳歌する 

─君に賛辞を


光の速度で

履き違えた自由と拘束

両極と思いし この二つは 

危うくもいつも己の内に

呪縛とかれる 遥かなる 航測

振り切りますよ 

悟らずとも

いつか私は大地に根ざし

大きな枝葉の一部となる

それが誰の意思によるものか 

誰の力によるものか 知る者はいない。


根無し草と

空は遠い

いや、近い。

近づいてくるよ。

それとも私が 向かうのか

これから先、歩む道、すべてに

あの御空の 光浴び







いのちの音 さらさらと

たとえ何の根も張らずとも

 ─咲く花はある


誰に 何を言われようと

私は 空を飛びたい

私の本質 すべての色

赤に、黄金に、紫に

純白に 染まれよ


愛はうつろう

  時はたゆたう


だからこそ
   人はその一瞬に


永遠を見出すのだろう


両親に似た面立ちになってきたといわれるこの頃。
父はいつも私の寝顔を確かめて、愚痴ひとつこぼさず眠りについた。
そんな暖かな日常。

感謝だなんて、とてもいえません。
親不孝だった私には。
せめて、ささやかな、だけど本物の幸福を返したい。

お父さん、お母さん、優しい顔になってきたね。
苦労もしたね。
疲れてもいるけれど、額が輝いて見えるのは、私の気のせいでしょうか。

離れて、はじめて言える、本当のありがとう。

いまだにあなたたちの背中には届きそうもありませんが、
せめてもう明るい生活を。

お父さんとお母さんなら、その点では、大丈夫だとは思うけれど。
弟へ、貴方がいたから、私は生きてこられたのだということを、
ずっと覚えておいてください。
逞しくなりましたね。眩しい思いです。
貴方はもう歩き出してずいぶんになりますね。
もう身長も、随分前から、負けてるな。

愛しい家族へ。
愛をこめて。

見ることはないのでしょうけれど。
届くというし、わからないものね。


すべての苦労すら
微笑みへと変える
安らかな 寝息

暖かな毛布と




何もかもが完全な

このひととき


家のあかりが灯る
そこはひとつの平和そのもの
懸命に生き
愛すべきもの
守るもの

日々の労苦はこのために

けだるげな
 ぬるい炎の
   あつさかな


夢の列車で
旅に出る

見果てぬ大地を
あの地平線を
 追いかけて

星々よ
希望のあかりを
いつの日も

照らしておくれ
星々よ

いつの日も
 我らと共に

雪国

昨夜、
人を殺しました

わたしとあなた
人を、あやめました。

不浄の雨

この口で、何が語れるのだろう

眼はとうに腐ってしまった

むくろと化した 
この身で

何ができると、

言うのだろうか

いのちには限りがある
いのちは儚い。
だからこそ尊い、とひとは言うけれど、
実のところその存在をつないでくれた
幾多の無数のものですらも、
そのいのちの重さすべてを、
すっかりと量れるものではないだろう。


我々は、明日をも知れない、今を行く。
過ぎ去った過去になどできるはずもなく。

ただそこにいてくれて 

ありがとう



どうしてもうまくいかないこともある。
嘆きも叫びも、いつかくるその日までのステップで。

人生はそんなに悪いものではないよ。
貴方はそれを知っているから、また、いのちを育むのでしょう。

絶望は言い換えれば、期待していたということ。
希望をもって、貴方が生きたということ。
その状況の中で、希望を失わずに、まっすぐに生きていたということ。

諦めさえしなければ、いつまでも、続くんだ。


守られてる。
私の知らないところで。

守られてる。
私の弱さも醜さも、包み込んでくれる場所がある。

人間は単純だ。
もっとシンプルなものだろう。

愛されたい。
愛したい。
人でありたい。


守られてる。
私たちは想像も及ばないどこかで、支えられている。

愛されて、いるんだよ。

どんなに孤独を感じていても。

サタン

美しく憂いに満ちた
まなざしで頷く

優しげに そっと
 愛を知るものであるかのように

 君は美しい 
 君は素晴らしい
 君を愛している

偽りの顔で
よこしまな心は
きれいなベールの裏側に

内側で繰り広げられる
火の沼 血の池
混乱の渦

そう にび色をした


愛すべき
めぐみにみちた恩恵は
己の価値が高いからだと錯覚し

 自己を全ての中心に

ぎらつく瞳は嘘もなく
まじりけのない真実を
如実にあらわすのだ

 君は美しい
 君はすばらしい
 君を愛している

あなたのなかにすむ魔性

きっと
私の中にもすむ 魔
 
          (─そう 確実に) 
 

  君はかわいそう
  君を守ってあげる
  君を愛している

  君を 信じている

おいしい麻薬の効能は
誰もがその目をみはるほど

砂糖色してあらわれた
毒入りお菓子のご誘惑


  君を 愛している

 「 君を 信じている 」

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人は自分を受け入れて
  初めて人となり

自身を受け入れて
  初めて大人となる。



人は、恋と出会い
   
恋人と
  本当に出会うとき

          あなたを知るのだ。
            

罪のない狂気

愛という名の白い狂気。
 
             純愛?

 狂人のそれと、
          大差ない。



                 (恋人たち)

メルトアウェイ


─善良な 思い上がり─

 あなたは私の元に来るといい。
 私の胸で泣くといい。

たとえ天地が覆っても、この記憶だけは残るから。

時間を止めて、みせようか?

 叶うのであれば、大地を覆し、
           あなたに空をみせてあげる

だけど私にはわかっている。

愛しき人、可愛いあなた、
  
    思い上がってはいけないよ。

それはエデンの禁忌なのだから。

三角

あなたが 想うように
          私が想う


三角の延長線

    ─ めくらめく


私の願い。傲慢な思い上がり。
私の願い
               『あ、 風船が』

あなたが想うように
           私が想う



         私が想うように   
                 あなたは想う

尊厳に捧ぐ

やり場のない怒り
気持ちの悪い猫なで声
『ひと』か? 人ではない 何か
ペットか何かに接するような
気持ちの悪い、猫なで声

怒り、憤り、
嗚咽にまみれたその思い

尊厳、人格、
憤り、
飛び交う罵声


気持ちの悪い 猫なで声


尊厳とは何か?
尊厳とは何か?

人の尊厳とは???

それすら、わからない




───


皮肉たっぷりに。

大人なのでしょうか。子供なのでしょうか。
過去の作品です。


最近テーマが宜しくないような気が^ ^;

(仮)パラレル

燃えるような陽のもと
    強く握り締めた
      ふたつの手

長く曲がりくねった道を
 歩いた
途方もなく
歩いた
行き先は知れない
目的地は 絶えず揺れ動く

季節特有の熱気に
 みなが酔いしれるなか
  幻とも知れない 
       蜃気楼か?
      
茨の道を歩むよう

いつの日だか
あなたは私に微笑んで
日差しの暖かさと
暖かい紅茶を 教えてくれた

まるでそれは
 遥かな地平線を
      見つめるようで

まばゆい 夏の光景が
 焼きついて 離れない

祭囃子

くるくる回る 風車

忘れたはずの 記憶の香り

遠い昔へ 振り向けば

滴り落ちる 軒の下

あなたの声が 聞こえたと

空を見上げて さまよえば

灰の空から 涙雨

二人手をとり 走ろうと

視線の先の 林檎雨

隠れ 神社の片隅に

あなたの舌の甘い味

嘘が 誠に変わるとき

視線の先の 赤林檎


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